中央競馬レース予想

今週の重賞レース【宝塚記念G1】攻略情報2021 

6月20(日) 宝塚記念(G1) データ分析

上半期の総決算であるグランプリレース・宝塚記念。前走ローテに関しては、2008年以降、4勝を含む8連対の天皇賞(春)が最有力ステップ。

ただし、天皇賞(春)の1~2着馬は【0.1.2.12】という低調な成績に終わっている。

3200m→2200mと距離が大きく短縮されることに加え、京都外回り→阪神内回りとコース形態も様変わりするため、天皇賞(春)と宝塚記念を続けて好走するのは至難の業なのだ。むしろ同組では、3着以下に敗れた実力馬の巻き返しのほうに期待が持てる。

舞台となる阪神2200mは最初のコーナーまでの距離が約520mと長く、枠順による有利不利は小さめ。それよりも急坂を2回上ることによるスタミナ消費や、内回り適性の有無などが重要となるコースである。

【人気】

荒れるイメージの強い宝塚記念だが、1998年以降の優勝馬の6割強を3番人気以内で占めているように、基本的には人気サイドの信頼度が高いレースである。

一方、4~5番人気は不振で、1998年以降の優勝馬は2008年のエイシンデピュティ1頭のみ。2着連対も3頭に過ぎない。ここを狙うくらいならば、ターゲットをさらに人気薄へと寄せたほうがベターだ。具体的には、6~9番人気のゾーンがオススメ。

勝ち馬6頭を含む12頭の連対馬を送り出し、単勝&複勝回収率も申し分のない数値をマークしている。

【脚質】

先行勢が圧倒的に優勢で、その事実は逃げ馬の複勝率と複勝回収率の高さからも見てとれる。

少頭数で行われることも多いとはいえ、4角を5番手以内で通過した馬が2008年以降の3着以内馬の半数以上を占めており、イメージ以上に前有利。ただし、上がり3ハロン最速馬が【8.6.0.0】のパーフェクト連対中である点を覚えておかねばならない。

問題は最速上がり馬の特定方法であるが、このレースは例年それほど速い上がりにはならないので、その特徴をいかに踏まえるかがカギ。前走で速い上がりをマークかつ上がり順位上位の馬は信用に値せず、むしろ前走上がり順位3~6位あたりでキレ負けした馬が好走を重ねているのだ。

この傾向はぜひとも押さえておきたい。

【枠順】

枠順別データでは、これといった傾向が見受けられない。

以前は外枠である7~8枠がやや不利という印象もあったが、2013年から2017年にかけて8枠が5連勝したこともあるように、決して軽んじることのできない枠番と化してしまった。ゆえに、基本的には枠順不問。あとは出走メンバーの組み合わせと展開次第と考え、過度に枠順を意識する必要はない。

強いて狙いどころを挙げるならば「内回りコース=外枠不利」が、過剰に意識されやすい多頭数のケース。外枠だけを理由に人気を落とすような実力馬がいれば、逆に「買い」ということになる。

いずれにしても、枠順の内外による有利不利は少ないと考えたほうがいい。それよりも、舞台適性の有無を重視すべきだ。

【血統】

2008年以降の好走馬の父と母父を検証する限り、大きな偏りは見受けられない。

従って、ここでは比較的好走率の高いディープインパクト産駒とステイゴールド産駒の傾向分析に特化する。

まずは、ディープインパクト。1勝を含む3連対の成績は平凡そのものだが、注目すべきは牝馬の強さだ。トータル【1.1.4.6】という抜群の安定感を見せつけ、2013~2017年は5年連続で馬券に絡んだ。3着以内馬6頭のうち4頭は8番人気以下の伏兵で、破壊力も十分すぎるほど。該当馬すべてを押さえておいても損はない。

続いてはステイゴールド。計5勝を挙げており、勝率だけなら断然の存在だが、勝ち星以外はすべて4着以下という、ピンかパーの極端な結果。安定度という点では見劣りすると言わざるを得ない。ただでさえ「グランプリ血統」と喧伝されがちで、妙味は年々薄くなってきている。

ゆえに、人気のステイゴールド産駒から入るのであれば、1着固定の勝負に絞ったほうがいいだろう。